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  • 17日告示、24日投開票の宜野湾市長選挙は2陣営が激しい集票合戦
  • 佐喜真氏側は公明票や企業、郷友会を固め、革新地盤も掘り起こす
  • 志村氏側は翁長知事はじめ首長、議員、シールズ琉球らが支持固め

 普天間の固定化阻止を訴える一方で名護市辺野古での基地建設については賛否を明らかにしていない佐喜真氏に対し、志村氏は翁長雄志知事と連携して辺野古新基地建設の阻止と普天間の移設を伴わない返還要求を前面に掲げている。県との法廷闘争に入るなど国が新基地建設に向けた強硬姿勢を崩さない中、普天間を抱える地元民意の動向は国や県の今後の動向に影響を与えそうだ。

佐喜真淳氏(左) 志村恵一郎氏(右)

 昨年12月2日時点の有権者数は7万3326人(男性3万5155人、女性3万8171人)。

 【宜野湾】米軍普天間飛行場問題の今後に影響を与えるとして全国的に注目される宜野湾市長選が17日告示される。無所属の現職で再選を目指す佐喜真淳氏(51)=自民、公明推薦=と、無所属の新人で元県幹部職員の志村恵一郎氏(63)が立候補を予定しており、両氏による一騎打ちの公算だ。24日に投開票される。告示を目前に、2氏それぞれの陣営は市内各地で激しい集票合戦を繰り広げている。

■佐喜真氏陣営 革新地盤切り崩しに力

 佐喜真氏は市政与党などの市議16人がそれぞれ地元の票を固めつつ、市長田や愛知といった「革新地盤」とされる地域の票掘り起こしに力を入れている。自民党本部は組織票対策として比例選出議員らを頻繁に送り込み、県外の大手建設業者も下請けなどで関係のある企業を訪問して引き締めを図る。県宅建政治連盟など職域団体による集会も活発で、相手候補への票の流出阻止に注力する。

 市内に3千票あるとされる公明党支持者の票固めのほか、伊江や宮古、八重山などの郷友会票の取り込みにも力を入れる。

 一般に投票率の高い年配者対策では、同世代で長年保守陣営を支えてきた「顧問団」が地域を歩く。若年層対策では11日に青年部が若者の集いを開き約300人を集めたほか、13日には中頭郡選出県議の青年部が集会を開き市内で働く若手に支持を呼び掛けた。

■志村氏陣営 若者や無党派浸透図る

  志村氏は、名護市辺野古の新基地建設などに反対を掲げ2014年の名護市長選や県知事選、衆院選に勝利してきた「オール沖縄」を基盤に、新人の課題である知名度向上や政策の浸透を図ってきた。

 昨年末からは翁長雄志知事のほか「オール沖縄」の市町村長、県選出の国会議員、企業関係者らが続々と市内入り。特に翁長知事は元日以降頻繁に市内に入り志村氏と遊説するなどして自身への支持を志村氏につなげたい考えだ。

 9日には安全保障関連法に反対する学生グループ「シールズ琉球」が初の街頭活動を行ったほか「ママの会」なども小規模集会などを開き、若者や無党派への浸透を図る。志村氏を支持する市議9人は各地域で支持固めを進める。

 陣営幹部は「最後まで挑戦者として市内全域で全世代に思いを訴えていく」と力を込めた。