タイムス女性倶楽部の第39期第4回講演会が17日、那覇市のパシフィックホテル沖縄で開かれた。昨年、芥川賞を受賞したお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんが「本から広がる僕の世界」をテーマに講演。ユーモアを交えながら訪れた人を楽しませ、会場は超満員に。「沖縄のことも書きたい」と話した。

作品の創作からプライベートの話題を語った又吉さん=17日、那覇市のパシフィックホテル沖縄

 父親が名護市出身で、沖縄は古里同然に思っているという又吉さん。小学生のころから言葉への関心が高く、辞書を読んだり地名の由来を調べたりするうち小説にも興味が湧き、芥川龍之介の「トロッコ」を読んで「いろいろな作家に興味を持った」と文学にのめり込んだ経緯を説明した。

 芥川賞を受賞した「火花」については、登場人物が酒を飲んで会話するシーンを描くのに、実際に飲酒して書いて失敗に終わったエピソードも披露。「誰が読んでも面白い本にしたかった」と執筆当時の思いも述べ、次回作も「ことし中に完成させたい」と話した。

 小説の面白さを「いろいろなことに気づかせ、人生の考え方も広がる」と語った又吉さん。作家としての今後は、人間同士の関係性をテーマに据えていく考えを示し「書きたいことがいっぱいある。いつか沖縄のことも書きたい」と語った。