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  • 北谷浄水場から高濃度の有機フッ素化合物PFOSが検出
  • 県は嘉手納基地が汚染源ではないかとみて米軍に照会
  • 2008年にも高濃度で検出されていたが公表しなかった

 沖縄県企業局は18日、米軍嘉手納基地周辺を流れる河川を水源とするポンプ場や北谷浄水場から、残留性有機汚染物質の有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)が、他地域に比べて高濃度で検出されたと発表した。県は嘉手納基地が汚染源ではないかとみて、沖縄防衛局を通じ米軍に照会し、使用されていれば中止や処理を申し入れる。国内に規制値の設定はないが、県は「ただちに健康上の問題はない」とした。ピーホスは動物実験で反復投与による死亡が過去に確認されている。

北谷浄水場周辺のPFOS検出状況

 北谷浄水場は県管理の4浄水場では最大で、北谷、宜野湾、沖縄、那覇、浦添、北中城、中城の7市町村に給水。同浄水場の今回の調査結果は1リットル当たり平均30ナノグラムで、1ナノグラムだった他浄水場と比べると突出して高い。

 県は2014年2月から15年11月まで毎月、同浄水場を含む9カ所で採水して値を調査、浄水後の水で1リットル当たり最大80ナノグラム(平均30ナノグラム)を検出した。水道水に含まれることになる。

 厚生労働省が全国の浄水を対象にした調査の最大値より1・5~10倍高かった。米国やドイツの指針値は下回った。

 県は08年に嘉手納基地内の井戸から1870ナノグラムを検出し、11年に取水を停止。当時は調査方法が確立せず数値の信頼性が低いとし米軍への照会、公表もしなかった。高濃度の原因は不明。

 専門家は、今回の数値に「取水停止するほどパニックになる必要はない」とした上で、「妊娠中に長期摂取すると血中濃度が上がり、発達毒性が出るといわれる」として、心配な場合は血中濃度を調べることもできると説明している。