「豆腐ようは放射性廃棄物の味」。文英堂の高校英語教科書「ニュー・エディション・ユニコーン・イングリッシュ・コミュニケーションⅢ」に、沖縄県民の反発を招きかねない表現があった。豆腐ようを間違って一気に食べてしまった英国人が、率直な感想をつづった文章の一節。出版社は「著者に悪意はなくユーモアのつもりだったと思うが、誤解を招くのは本意ではない。社内で検討したい」と話している。

沖縄の郷土料理、豆腐よう(写真提供:沖縄観光コンベンションビューロー)

 文章は大宜味村を訪れた英国人の旅行記。全体的には、同村の長寿や食について好意的に取り上げている。

 豆腐ようの食べ方を知らず、塊ごと口に入れた筆者が「まるでブルーチーズと放射性廃棄物が混ざった物を食べてしまったかのよう」と、驚いてはき出したとの内容。豆腐ようがコレステロール値を下げる効果などがあることを紹介しつつ、「私はコレステロール値が高くてもいいから、豆腐ようを食べない方に賭けてみる」とも述べている。

 発酵学者で沖縄の食文化に詳しい小泉武夫東京農業大学名誉教授は「豆腐ようは琉球王朝時代から受け継がれた世界に誇る絶品。食文化の違いも踏まえず、ゆがんだ情報を軽々しく発信しないでほしい」と苦言を呈した。