「長寿のむら」の敬老祝い金存続へ-。北中城村議会(比嘉義彦議長)は27日の3月定例会最終本会議で、高齢者に年1回の敬老祝い金支給を定めた「敬老年金贈与条例」廃止の提案を全会一致で否決した。行政が提出した議案を、議員全員が反対するのは極めて異例。

 敬老の日に合わせ、80歳以上に5千円を支給する祝い金廃止の提案理由は、高齢者の人口増加による費用の増大。10年間で倍増し、2017年は約1120人。今後も年100人以上ずつ増える見込みだ。

 だが、村議会の比嘉義弘総務厚生常任委員長は「女性長寿日本一で有名な村。もっと高齢者を大事にしてほしい」と全会一致で否決を求めた委員会の意見を報告。議長が採決で賛成者の起立を求めても、立つ議員はいなかった。ある議員は「お年寄りへの激励の形。大切にすべきだ」と話した。

 否決を受け、新垣邦男村長は「残念だ。提案は唐突だったかもしれない」と述べた。将来的に廃止は必要との考えを改めて示し、「他の高齢者福祉の事業を充実させる。住民や議会にしっかり説明したい」と理解を求めた。