110番や119番に比べ、海の事件事故の緊急通報「118番」が一般に浸透していない。運用が始まって15年余りたつが、海上保安庁によると、「知らない」と答える人は全国民の6割に上る。一方、同庁が昨年に受理した通報約47万件のうち、無言やいたずらなどが99%。海保は1月18日を「118番の日」として、周知と適切な利用を呼び掛けている。

シュノーケリングをしていた家族が流された現場付近を捜索する海上保安庁のヘリコプター=2015年

シュノーケリングをしていた家族が流された現場付近を捜索する海上保安庁のヘリコプター=2015年

 海上保安庁が昨年末に全国の1万2838人から聞き取りをしたところ、118番を「知っている」と答えた人は36%にとどまった。さらに第11管区海上保安本部が県内の547人に同様の調査をしたところ、「知っている」と答えたのは202人で全体の約46%だった。

 118番は目的と異なる不適当な通報も多い。昨年、11管が受理した118番通報は7168件で、うち無言電話や間違い、いたずらが6840件で全体の96%を占めた。

 こうした通報の中には天気情報、釣りポイントの問い合わせなどがあるという。また、無言電話が多い理由の一つとして、スマートフォンの普及で誤って画面をプッシュし発信してしまうケースも目立つという。

 11管は「緊急時に不要な通報が多ければ対応に支障が出る可能性がある」と訴えている。