那覇港管理組合が検討を進めるクルーズ船専用の第2バースの候補地で、従来の「那覇新港埠頭(ふとう)海側」案から北寄りに位置する新たな案を最有力視し、長期構想検討委員会に提案することが19日、分かった。

 従来の3案と比べて、費用抑制や工期短縮、高さ制限がないなどのメリットが期待できる。同日、同組合が新案を議員に説明した。

 第2バースは長さ400メートル以上、深さ11メートル以上で、22万トン級のクルーズ船まで対応するほか、駐車場や出店スペースの整備も検討している。那覇港管理組合は、これまで(1)若狭・泊埠頭のクルーズ船専用第1バースに隣接した桟橋バース(2)那覇新港埠頭陸側の埋め立て(3)同埠頭海側部分の埋め立て-の3案で検討を進めてきた。

 3案のうち「泊埠頭案」は高さ制限があり、「新港埠頭」の海側と陸側の2案では貨物中心の埠頭のために、人と貨物が混在し、安全確保が課題となるほか、埋め立て工事の手続きなどで工期に時間がかかるなどの問題もあった。

 新たな候補地は那覇市港町で、従来案の那覇新港埠頭海側よりも北側に位置している。工事は桟橋方式と埋め立て方式を併用。埋め立て方式と比較して工期短縮が見込まれるほか、費用は約150億円を想定、従来の3案と比較しても安価で抑えられる。

 新候補地は高さ制限がなく、近年進むクルーズ船の大型化にも対応でき、船が接岸するための深さも十分確保できる。

 クルーズ船第2バース案について那覇港管理組合は「現段階では組合内で調整中。年度内に長期構想検討委員会を設け、調整を進めたい」と回答した。