名護市辺野古の新基地建設に伴う埋め立て工事に向けて、沖縄防衛局が提出した国の天然記念物「オカヤドカリ」の捕獲・移動申請について、県教育庁が許可権者の文化庁に「反対」の意見書を提出していたことが19日、分かった。平和市民連絡会の北上田毅さんの情報開示請求で明らかになった。

国の天然記念物「オカヤドカリ」(沖縄県教育庁提供)

 意見書は2015年11月19日付。県教育庁は捕獲や移動に反対したが、文化庁は意見書翌日の20日付で防衛局の申請を認めた。捕獲や移動にあたっては県教育庁と協議するよう条件を付している。

 県教育庁は意見書で、反対する理由について「(新基地建設事業の実施で)オカヤドカリの良好な生息地である自然海岸を広範囲にわたり失う恐れがあることから、今回はより慎重な判断が求められる」と説明。

 オカヤドカリが総数で5千~1万3千個体以上になる大規模移動は、移動先の環境に十分配慮する必要があるにもかかわらず、専門家が移動先を「不適」としたことも挙げている。