【南城】「南城市うふざとムーチー祭」が旧暦12月8日の17日、鬼餅伝説発祥の地とされる南条市大里西原区で催され、市内外の親子連れら100人超が月桃の葉に餅を包む体験教室を楽しんだ。伝説の読み聞かせや月桃の葉でコップ敷きを編む催しもあり、にぎわった。2009年以来の開催。主催した実行委員会は今後も続けたいとしている。

鬼餅伝説発祥の地の市大里西原区で、餅を月桃の葉に包む体験教室を楽しむ子どもたち=17日、大里城址公園体験交流センター

 西原区は、鬼になった男性を妹が石の入った餅を食べさせ退治したとの言い伝えがある。昔話にあやかった「うふざとヌ ムーチーさい」は1999年、地域活性化を目的に始まったが、4町村合併による予算減もあり09年に終了した。

 その後、有志が11年に「島添うふざと初ムーチー体験」の名前で開いたものの再び途絶えたため、大里地区の区長経験者らが尽力し、復活にこぎつけた。

 催しでは、親子らに渡された480グラムの餅を分けて月桃の葉に包み、クバの葉で結んだ。ペンで名前を書き、実行委が蒸す間に読み聞かせを満喫。蒸し上がったムーチーがうれしくて、足をばたつかせながら頬張る子どもも。

 南風原町宮平から訪れた仲村心花(みか)ちゃん(5)は「上手に作れた。紅芋も黒糖味も好き。みんなで9個作ったけど、10個食べたい」と笑顔。母親のちあきさん(29)は市大里仲間出身。「実家でも子どもたちと作るけど、外で作るのもまたいい」と話した。

 比嘉真幸委員長(68)は、「ムーチーさいを懐かしんで来る人も多く、開催して良かった。子どもたちに食べてもらい、健康になってほしい」と喜んだ。