【宜野湾】宜野湾市長選(24日投開票)は21日から「三日攻防」に入る。選挙最終盤を前に、立候補している現職の佐喜真淳氏(51)と新人の志村恵一郎氏(63)に、告示以降これまでの手応えや今後有権者に重点的に訴えたいことなどを聞いた。(「宜野湾市長選」取材班・前田高敬)

志村恵一郎氏(左) 佐喜真淳氏(右)

■佐喜真淳氏 西普天間の事業確実に

 -終盤戦の手応えは。

 「十二分にある。現職としての実績や種をまいた事業も含め、市政継続という訴えが浸透してきた」

 -相手候補との対立軸は何か。

 「相手候補は元市長の後押しを受けているが、当時の市政は企業が多数宜野湾市から撤退したり倒産するなど閉塞(へいそく)感にあふれたものだったと思う。私が市長になってからは市内に150社近く企業が進出し税収も増えた。時計の針を戻すのか、今の流れを加速し可能性をつかむのか。基地問題も含めすべてで市民を一番にするかだ」

 -当選後は相手とどう違う宜野湾市が築けるか。

 「たとえば普天間の門前町構想、総合福祉センター、市道宜野湾11号、西普天間住宅地区の各事業は私であれば確実に前に進んでいく。また医療費の無料化や給食の無料化も継続し福祉、教育環境に強い市になっていくと思う」

 「基地問題ではインダストリアル・コリドーの早期返還、普天間飛行場の危険性除去、2019年度までの運用停止が着実に進むと思う。運用停止は前県政、私と政府の間で構築したものなので、さらに加速し私が責任を持ってやっていくということだ」

 -特に力を入れて訴えているのは何か。

 「最後まで私が掲げている政策、宜野湾がいちばんという思いを市民、有権者に全力で訴えていきたい」

 -課題は。終盤に向けどの層に何を訴え票の掘り起こしを図るか。

 「有権者は20歳以上だが20歳未満の人のことも考えつつ有権者に訴える。私の構想、ビジョン、ふるさと宜野湾をさらによくしていくという思いをすべての市民に訴えていきたい」

 -市民へのアピールを。

 「市民がわがふるさと宜野湾をどういうふうにしていきたいかを真剣に、未来志向で考えてもらいたいし、他市町村から『活力があるね』という宜野湾をつくっていきたい。当選したらその方向で全力で当たりたい」

 「ディズニー誘致はチャレンジすることが大切だ。(挑戦することを)市民に判断させることが必要だ」

■志村恵一郎氏 基地と子育て支援に力

 -終盤戦の手応えは。

 「遊説中、絶対辺野古の海は埋め立てないでという声も聞くし、全国から手紙や寄せ書きなども届いている。頑張らねばと感じる」

 -相手候補との対立軸は何か。

 「最大争点は一刻も早い普天間基地の閉鎖・返還を移設条件なしで実現するのか、辺野古の新基地建設を認めるのかだ。返還合意から20年、県内移設の条件付き返還は実現できない」

 「子どもの貧困も深刻。子育て支援のため待機児童ゼロ、学校給食費ゼロ、医療費の中学卒業までの完全無料という『三つのゼロ』を実現したい」

 -当選後は相手候補とどう違う市が築けるか。

 「私が当選することが翁長雄志知事、稲嶺進名護市長とともにオスプレイの配備撤回、普天間の県内移設断念という『建白書』実現を日米両政府に迫る大きな力だ。政府が約束している5年以内の運用停止は残り3年。期限内の運用停止も政府に迫りたい」

 「返還跡地の利用は県庁で38年街づくりに携わった経験を生かし地権者本位で進める。産業振興では産業支援センター整備、フィッシャーマンズワーフ・ギノワン整備、市の観光基本計画策定で活力ある宜野湾をつくり出したい」

 -特に力を入れて訴えているのは何か。

 「基地問題は特に重視している。これと子育て支援の二つに力を入れたい」

 -課題は。終盤に向けどの層に何を訴え票の掘り起こしを図るか。

 「まだどちらの候補に票を入れるか決めかねている人がたくさんいる。基地問題や経済や福祉の公約をしっかり訴えたい」

 -市民へのアピールを。

 「今度の選挙は圧倒的民意で普天間問題に決着をつけ、市民本位の新しい市政を実現できるかが問われている。70年間、沖縄に米軍基地を押し付けている勢力に支持されている相手候補では解決できない」

 「翁長知事はじめ『オール沖縄』の支援で現職相手に追い上げてきた。必ず接戦から抜け出し勝利したい。市民の皆さまの支援を心からお願い申し上げる」