「大きくなったら何になる?」そんな問いに、子どもなりに考えた答えや好きな物を入れた「タイムカプセル」の開封式に呼ばれることがある。小学校や中学校単位で、成人式前後や30歳の節目、学校の周年記念の一環というところも

 ▼いつごろからやっているのだろうか、かなり古くから行われているに違いない。27年前の本紙に「タイムカプセルを埋めた」という記事が掲載されていた

 ▼残念なこともあったらしい。土の中に埋めたら水が入って紙がぬれて読めなかった、カビでぼろぼろだった、校舎の建て替え工事で困った、目印の木が枯れた、目印が移動して分からなくなった…

 ▼対策として太めの塩化ビニールパイプの両端をきっちり閉じてコンクリートに埋めこんだり、思い出の品を入れる隠しスペース付き本棚を保護者が手作りして学校に贈っていた物も。周囲の大人の盛り上がりも想像できて、ほほ笑ましい

 ▼学年ごとに衣装ケースに入れている学校もある。開封後は、次の卒業生がふたたび思い出や手紙を詰めるという。旅立ちを前に封入準備の時期だろうか

 ▼開けてみると「こんなこと書いてたんだ」と驚く人も多い。夢がかなっていても、そうでなくても、旧友と再会し、かつての自分を思い出すことが、明日に向かう力になっているように思えた。(安里真己)