現職の佐喜真淳さん(51)と新人の志村恵一郎さん(63)が一騎打ちを繰り広げる宜野湾市長選が20日、折り返しを迎えた。21日からの「三日攻防」を迎える前に、国会議員の応援を取り付けたり、草の根の活動で支持を訴えたりと、独自の運動に取り組む2人を追った。

志村恵一郎氏(左) 佐喜真淳氏(右)

■佐喜真淳さん 4年間の実績アピール

 「宜野湾が一番!」。同日昼すぎ、西海岸の宇地泊でマイクを握った佐喜真さんは、右手の人さし指を立てながら、こう繰り返した。1期4年で手にした実績もアピール。聴いていた人にも笑顔で支持を呼び掛けた。報道陣には「日に日に反応は良くなっている」と手応えをのぞかせつつも「厳しいよ」と激戦が続いていることを強調。

 この日は、早朝の手ふりに加え、夕方には市民会館前の特設ステージで、自民党の小泉進次郎衆院議員との演説会に臨んだ。午後5時ごろ、大音量の音楽の中、姿を現した2人は、詰め掛けた参加者から握手攻めに。

 「わたくしには夢がございます」と切り出した佐喜真さんは「宜野湾市が他市町村から見ても『うらやましいな』と当たり前に言われるようなまちづくり、人づくり、未来づくりをやりたいんです」と訴えた。

 演説後も、有権者の求めに応じて赤ちゃんと記念撮影するなど、もみくちゃにされながら小泉衆院議員を送り出した佐喜真さん。青い鉢巻きに汗をにじませながらも「疲れていないですよ」と笑顔を浮かべて車に乗り込み、次の目的地へ向かった。

■志村恵一郎さん 県政とのつながり強調

 志村さんは、街頭でのスポット演説を中心に、草の根の活動で有権者に支持を呼び掛けた。

 午前7時半すぎ、長田交差点に姿を見せ「声はかれているけれど疲れはない」と笑顔で話した。イメージカラーの緑色の鉢巻きを結び直し「手応えは感じているが、状況は横一線。頑張るのみ」と引き締まった表情でマイクを握った。

 演説では「翁長雄志知事と手を携え、3年以内に普天間飛行場の運用停止を実現する」「オール沖縄、オール宜野湾の民意を日米政府に届ける」と、翁長県政とのつながりを繰り返し強調。走行中の車一台一台をのぞき込むように「子や孫のために、誇りある選択をしてほしい」と訴えた。

 昼前からは翁長知事も合流。固く握手を交わした後、愛知や志真志、長田などの住宅街で遊説。小まめに車を止め、2人で公約を訴えた。翁長知事は「普天間飛行場を外に持っていくためにも、この戦いに勝利しなければならない」と力説した。

 演説に耳を傾けていた宜野湾の宮平享祐さん(79)は「志村さんなら、知事と二人三脚で基地の無条件返還を実現してくれるはず」と期待を込めた。