◆ステーキだってOKです! ランチルームもあります。

 沖縄市内で唯一、学校内に単独調理場を持つ市立諸見小学校(佐久川政昭校長)は、給食での食育の取り組みが盛んだ。栄養士の桃原香苗(38)さんが赴任後、完食したクラスに贈る「すっから缶賞」を創設。完食の達成回数に応じて、食べたいメニューのリクエストを受け付ける。日替わりで各クラスが使用できる「ランチルーム」もあり、調理員らが児童に食事のマナーを教えたり、味の好みを聞いたりする。楽しく給食を食べるための工夫を凝らし、高学年を中心に残飯が減ってきたという。(中部報道部・大城志織)

完食シールを貼る表の前に立ち、「楽しい給食時間を過ごしてほしい」と話す栄養士の桃原香苗さん(右)と調理員の翁長篤司さん=15日、諸見小学校

「すっから缶賞」を目指し、率先しておかわりする児童=15日、諸見小学校のランチルーム

完食シールを貼る表の前に立ち、「楽しい給食時間を過ごしてほしい」と話す栄養士の桃原香苗さん(右)と調理員の翁長篤司さん=15日、諸見小学校 「すっから缶賞」を目指し、率先しておかわりする児童=15日、諸見小学校のランチルーム

 「よくかんで食べてね」。15日正午すぎ、この日ランチルームを使用したのは6年3組の児童27人。栄養士の桃原さんや調理員の翁長篤司(47)さんらが声を掛けながら給食の反応や様子を見る。校内アナウンスではメニューの紹介とアレルギーの注意を呼び掛け、前日に完食したクラスを読み上げる。

 11月に転校してきた平良幸輝君(12)は「前の学校ではランチルームはなくて最初はびっくりしたけど楽しい」と笑顔。クラスで一番おかわりするという許田奏琶(そわ)君(12)は「日本は食べ残しが多い国だと学んだのもあるけど、給食は普通においしい。せっかく作ってくれたものを残したくない」と、この日もきれいに平らげた。

 担任の平良亮教諭(38)は「決して無理せず、みんなで楽しく声掛けをしながら一生懸命、取り組んでいる」と語った。

 桃原さんによると、2015年度に赴任後、「すっから缶賞」を創設。完食したクラスは、調理場横にある表にシールを貼る。一定数を完食すると、給食で食べたいメニューの「リクエストチケット」がもらえる。実際にこれまで手作りスコーンやポテトチップス、ステーキなどのリクエストがかなった。柔軟なメニュー作りは、単独調理場ならではの強みだ。

 桃原さんは「子どもたちから『嫌いだったものが食べられるようになったよ』などの反応があり、うれしい」と笑顔を見せる。「職員みんなで魅力ある献立づくりを意識している。子どもたちに楽しい給食時間を過ごしてほしい」と話した。