【金武】金武町は4月から、町内全ての保育施設にICT(情報通信技術)を活用した業務支援システムを導入し、保育士ら職員の負担軽減を図る。各施設と保護者はスマートフォン向けの専用アプリを使って子どもの情報共有や欠席などの連絡が可能になるほか、登降園時間の管理、日誌や連絡帳の作成など職員の日常業務をサポートする。自治体単位で同様のシステムを導入するのは県内で初めて。(北部報道部・又吉嘉例)

保育業務を支援するシステム「コドモン」のアプリのイメージ(スパインラボ提供)

 町は沖縄振興一括交付金も活用し、公・私立計10保育施設へのシステムや設備の導入費用として、2018年度予算案に約2300万円を計上した。システムの利用料は月額2万円程度で、各施設が負担する。

 町では4月から、保育所と幼稚園の機能を併せ持つ「認定こども園」が新たに2カ所開園する。町保健福祉課の山里和也さんは「保育指針や教育・保育要領も改定され、対応する保育士の負担増が心配されている。システム導入で業務を効率化し、働きやすい環境づくりを支えたい」と説明する。

 町は来月、こども園の運営や業務支援を担う「こども支援課」も新設する。仲間一町長は「保育教諭らの事務負担軽減を図る。保育の質の向上と、スムーズに小学校に接続できる保育、幼児教育の環境を整えたい」と述べた。

 15日には、保育施設職員を対象とした同システム「コドモン」の説明会が町内であり、約60人が受講した。開発元のスパインラボ(東京)の担当者が、登降園時間の管理や保育料請求書の自動作成、アプリ経由での保護者への一括連絡や欠席受け付けなど、機能の概要を説明した。

 参加した杉の子幼児学園の比嘉敏子園長は「保護者からの電話対応やプリント配布などの労力が軽減されそうだ。子どもと接する時間が増えることで、良い教育ができるようになれば」と期待した。