【石垣】昨年10月に交通事故で重傷を負った国指定特別天然記念物のオスのカンムリワシが回復し、18日、保護された場所に近い石垣市星野地区で放鳥された。

放鳥前、飼養ボランティアに抱えられる「ふぁなん」と名付けられたカンムリワシ=石垣市、星野地区

 このカンムリワシは昨年10月31日、国道390号で動けないところを通行者が保護し、動物病院に搬送した。内臓損傷などで自分でエサを食べられず、飼養ボランティアの強制給餌で少しずつ体調を回復させていった。カンムリワシは保護された場所のフアナン橋にちなみ、「ふぁなん」と名付けられた。放鳥されると、力強く羽ばたいて森の枝にとまり、周囲をじっと見渡していた。

 石垣自然保護官事務所によると、カンムリワシの事故は2015年で7件発生。うち4匹は体調を回復し、放鳥されたが、3匹は死んだ。同事務所の原口梨沙自然保護官は「2、3月は繁殖期で行動が活発になり、道路にも出てくる。速度を落とした運転は野生動物にも人間にも優しいので心掛けてほしい」と呼び掛けた。