グランドキャッスルといえば沖縄の高級ホテルの代名詞。幼い頃、沖縄一高いといわれていた建物を見上げ、「どんな人が泊まるのだろうか」と思いをめぐらせていた

運営会社を変更するホテル日航那覇グランドキャッスル=那覇市首里山川町

 ▼1973年の開業時はボウリング場も完備していたという。宿泊だけではなく、結婚披露宴や祝宴で訪れた人も多い

 ▼ホテル日航那覇グランドキャッスルは運営受託会社が米ホテル大手のヒルトン・ワールドワイドに変わり、ことし7月1日から「ダブルツリーbyヒルトン那覇首里城」として営業する

 ▼急増する外国人観光客にけん引され、沖縄観光は活況を呈している。那覇空港の第2滑走路などのインフラ整備などを背景に、ポテンシャル(潜在力)も評価され、外資系を含めた大手ホテルの進出や既存施設の買収などが相次いでいる

 ▼世界的ブランドの進出は沖縄観光は海外から注目されていることであり、業界の底上げも期待される。半面、親しまれていたグランドキャッスルの名が消えるのは寂しい

 ▼グランドキャッスルは県内建設業大手の大城組創業者、大城鎌吉氏が建設し、会長に就いた。大城氏が手掛けた沖縄三越も一昨年9月に閉店した。沖縄経済界の四天王といわれた大城氏。お元気であれば、沖縄芝居「首里城明け渡し」の琉球王のようにつぶやいたかもしれない。「時勢どやっさい」と。(与那原良彦)