沖縄県の翁長雄志知事は24日夜、宜野湾市長選で支援した志村恵一郎氏が落選したことに「素晴らしい候補者を担いだにもかかわらず届かなかったのは申し訳なく、残念に思う」と無念さを強調した。

厳しい表情で宜野湾市長選を伝えるニュースを見つめる翁長雄志知事=24日午後8時50分、宜野湾市普天間の選挙事務所

 普天間飛行場の辺野古移設問題は「争点として向こう側が出しはしなかったし、7割の方が反対だ」と強調。あらゆる手法を尽くして辺野古新基地建設を阻止するという自身の方針は「堅持しつつ、これからも県政の重要課題としてやっていきたい」と述べ、方針に変更はないことを強調した。

 敗因は「現職の強みを乗り越えることは難しかった。普天間の重圧を何とかしてくれ、という市民の思いを何とかする考え方が、訴えとして届かなかった」と分析した。

■険しい表情崩さず

 テレビの速報で志村恵一郎さんの落選が早々と決まった瞬間、翁長雄志知事は腕を組んだまま厳しい表情を浮かべた。記者団からマイクを向けられると「こんなに素晴らしい候補者を擁立しながら負けたのは申し訳ない。どの選挙でもそうだが、現職の強みを乗り越えることは難しかった」。険しい表情を崩さないまま敗戦の弁を語った。

 名護市辺野古への新基地建設の是非を争点に掲げた今回の選挙は、安倍政権と対決姿勢を強める翁長県政の「信任投票」の意味合いもあった。新基地建設への影響を問われると、淡々とした口調から少し語気を強めた。「分析はこれから」としながらも、長年にわたり過重な基地負担を押しつけられた県民に「苦渋の思い」があることを繰り返し訴え、県民同士が争う構図をつくる政府の手法への疑問を投げ掛けた。