沖縄県地域保健課は2日までに、県内で新たに麻疹(ましん)(はしか)患者が9人確認され、合計12人になったと発表した。12人は0~40歳代。3月下旬に台湾から沖縄本島へ観光で訪れ、最初に感染が確認された30代男性が利用した那覇市内のホテルや大型商業施設、中部地区の飲食店などで感染が広がったとみられる。

 県は2日、さらなる感染拡大の恐れがあるとして、関係部局の担当者による「はしか対策会議」を臨時に開催。新学期が始まる時期でもあり、定期予防接種の対象者(第1期=1~2歳、第2期=小学校入学前)への接種の徹底を呼び掛けるなどの対応を確認した。

 糸数公保健衛生統括監は「最初の患者から感染した11人の患者が、感染力の強いうちにほかの人と接触していて、まだ感染が広がる恐れがある。定期接種時期の子どもの接種をお願いしたい」と話した。

 県では3月17~27日に、感染者らが訪れた那覇市の国際通りや新都心地区、糸満市西崎、北谷町美浜、今帰仁村古宇利島、名護市内で、発熱や発疹などの症状が現れた場合、必ず事前に医療機関に「はしかかもしれない」と連絡し、受診するよう呼び掛けている。

 空気感染するはしかは、感染力が非常に強い。小児が感染すると肺炎、中耳炎、脳炎などの合併症を起こすこともある。県内では、1999~2001年の流行時に0~3歳の9人が亡くなっている。