南西石油(西原町、リンコン・シオジロ・イシカワ社長)が3月末で石油製品の販売から撤退する影響などで、同社からガソリンなどを購入する元売各社が2月上旬から県内給油所への卸価格を1リットル当たり5~12円引き上げる動きが出ている。小売価格に転嫁される見通し。4月以降の調達・供給をめぐっても、業界に混乱が生じる恐れがあり、価格変動は流動的な要素もはらんでいる。

ガソリンスタンド

 南西石油は県内の石油消費の約6割を供給。昨年4月に西原製油所を閉鎖し、精製事業を止めた。その後は国内外から石油製品を調達・販売してきたが、輸送費などが増えたとして、昨年10月以降、取引先に値上げを求めていた。

 多くの取引先が契約満了を迎えたが、3月末までは南西石油の提示額で購入せざるを得ない状況だ。業界関係者によると、2月1日時点でレギュラーガソリン1リットル当たり11・89円上乗せすると通知されたという。

 元売の中には自前で石油製品を調達し、値上げ幅を5~6円程度に抑えようとする動きもある。南西石油の事業継承先が見つかっていない中、4月以降は同社のタンクから暫定的に製品を供給する枠組み構築で調整が進んでおり、タンク使用料などが価格に反映される見込みになっている。