沖縄科学技術大学院大学(OIST、恩納村、ジョナサン・ドーファン学長)とミサワホーム総合研究所(東京、佐藤春夫代表)は4月から、太陽光発電でつくった電力を効率的に利用した高温多湿地域向けの住宅開発などをテーマに共同研究を始める。3月末までにOIST敷地内に太陽光発電パネルなどを備えた実験棟1棟を整備し、除湿や冷房、電力融通のシステムを研究し、快適な住環境をつくりながら、地球温暖化対策につなげていく。

沖縄科学技術大学院大学(OIST)とミサワホーム総研 共同研究のイメージ

 両者は2015年12月1日に共同研究契約を締結した。

 研究は(1)太陽光発電時に発生する余熱で乾燥剤を再乾燥させ、室内を除湿するシステム(2)冷却装置で冷やした不凍液を壁全面に循環させて室内を冷やす放射冷房システム(3)実験棟などを直流(DC)の電力線などで結んだ「DCマイクログリッド」を形成し、発電した電気を建物間で相互融通するシステム-を進める。

 研究に合わせて、実験棟も増やしていく予定。

 OIST側代表研究者の北野宏明教授は「発展途上国や島しょ国も含めた地域において、持続可能で快適な生活を実現する『サステナブル・リビング・アーキテクチャ』を推進する大きな一歩になる」とコメントを発表した。

 ミサワホーム総合研究所の太田勇環境エネルギーセンター長は、人口増と成長が予測される東南アジアやアフリカ、中東諸国の多くが高温多湿地域にあることから研究の重要性が一層高まるとし、「国内外に共通する高温多湿地域の環境エネルギー問題に対する解決策を見いだしたい」とした。