4月、新年度が始まった。新しい仲間との出会いや新しい仕事、部署に、すがすがしさを感じながらも少し緊張感が続く。そんな思いでスタート地点に立った人も多いのでは

▼県内でも各企業で入社式が行われ、経営トップがエールを送った。自由で柔軟に自らの力で考え、新たな気づきや発想に期待する声が目立った。仕事を取り巻く環境の変化への対応が必要ということだろう

▼全国では個性的な入社式も。三菱鉛筆では毎年恒例の「鉛筆削り入社式」。若手社員のアイデアで始まった。慣れない小刀を使って削る。決意を込め、自社の技術力を誇る機会にする。経営者は「芯のある人間に」とメッセージ

▼靴磨きクリーム製造のコロンブスは新入社員が先輩社員の靴を磨く。コミュニケーション力も磨きながら「感動を覚える商品づくり」などの哲学を共有する。実践型で理にかなっていて面白い

▼三重県の水族館では、先輩社員が発案したダイビング装備の「水中入社式」。野菜や果物の宅配サービスを手掛ける会社は畑で。農家の思い、食の現場をいち早く知るとの思いからだ

▼入社式ひとつをとっても、社風を表すユニークな取り組みが社員一丸となるきっかけにもなり得る。発想の転換や柔軟な考えを持って仕事に向き合う姿勢が求められるのは、新入社員だけではない。(赤嶺由紀子)