27日夜、沖縄観光をアピールするイベント「沖縄ナイトin東京」が開かれた都内のホテルで、翁長雄志知事と菅義偉官房長官がことし初めて顔を合わせ、言葉を交わす場面があった。菅氏が途中入場してくると、メーンステージ前で出迎えた翁長知事が「おいでいただいてありがとうございます」と声を掛けた。菅氏は「お互いに一生懸命やりましょう」と応じ握手を交わした。

県の観光PRイベントで、来賓の菅官房長官(左)と握手する翁長雄志知事=27日夜、東京都港区

 24日にあった宜野湾市長選では、政府・与党が支援する現職と知事を支持する勢力が支援する新人の一騎打ちで、「政府と知事の代理戦争」と注目された。激戦後の初顔合わせだっただけに多くの報道陣が詰め掛け、2氏の言動を追いかけた。

 菅氏はあいさつで「翁長知事を中心に沖縄振興をさらにさらに発展させてほしい」とエールを送り、基地問題での対立の雰囲気をひた隠しに。降壇後は2氏で報道陣の写真撮影に収まった程度で、それ以上のやりとりはなく、宜野湾市長選の話題にも触れることはなかった。両氏の笑顔の場面は一瞬で、すぐに背を向け周囲との歓談に切り替えた。

■東京で沖縄観光PR 「沖縄ナイト」

 【東京】沖縄の観光PRや振興への協力に感謝する「沖縄ナイトin東京」(県、沖縄観光コンベンションビューロー主催)が27日、都内のグランドプリンスホテル新高輪であった。菅義偉官房長官や島尻安伊子沖縄担当相、国会議員、観光業界関係者ら約1400人が集まり盛況となった。

 主催者を代表してあいさつした翁長雄志知事は、2015年の観光客数が766万人と過去最高を記録したことを報告し、大型MICE施設や沖縄空手会館の開館、世界のウチナーンチュ大会など好調な先行きの見通しを示した。その上で「観光収入1兆円、観光客1千万人を目指し、観光振興に取り組みたい」と述べ、参加者に引き続きの沖縄観光での協力を求めた。翁長県政になって初めて出席した菅長官も、那覇空港の滑走路増設について19年度末までの建設を約束。「翁長知事らを中心に、沖縄振興策で沖縄がさらに発展することを祈る」と話した。島尻担当相も「那覇空港の第2滑走路を着実に進めていきたい」と語った。

 「沖縄ナイト」は26日に大阪市でも開かれた。