5日は二十四節気の一つ、清明(シーミー)の入り。先祖の供養を前に那覇市の識名霊園では4日、墓の掃除に訪れる人の姿が見られた。ただ、掃除に来るのもままならない人がいる。那覇市の塗装業、砂辺善人さん(39)と妻の幸恵さん(38)は、知り合いの高齢の夫妻に代わって草刈りやごみの片付けに汗を流していた。(社会部・岡田将平)

高齢の知人に代わり、墓の掃除をする砂辺善人さん=4日、那覇市・識名霊園

 墓掃除は、雨漏りの修理の仕事で客だった高齢の夫妻からシーミー前に頼まれた。夫妻は毎年、自分たちで掃除をしてきたが、昨年体調を崩し、掃除をしたくてもできないままだったという。

 家族のような親しみを感じて、頼んでくれたのだろうと思った砂辺さん。夫妻からは「いくらでやってもらえますか」と聞かれたが、仕事の合間に作業できることもあり、手弁当で引き受けた。

 「先祖への感謝の意味を合わせた掃除で、できるなら自分たちでやりたいと思う」と夫妻の気持ちをくみ取る。代わりに心を込めてきれいにしようと思った。

 夫妻もシーミーの期間には、墓を訪れるつもりだという。区画の隅々まで丁寧に掃除していた砂辺さんは「来た時に気持ちよく手を合わせてもらえれば。頼んでよかったと思ってもらえればうれしい」と笑顔を浮かべた。

 沖縄気象台によると、週末の7日は曇り、8日は晴れ時々曇りの予報。今後1週間の天気は、期間のはじめと終わりは曇りの日が多い。中頃は晴れる見込み。