寒かった日の翌朝紙面に付く「ブルッ」との見出しが、県外の地方紙記者との集まりで笑いのネタになる。ふるえるといっても、10度くらいでしょと。豪雪で死者も出る寒冷地の人にとっては願ってもない気温で、ふるえる感覚が分からないのだとか

▼今年は暖冬予想なのに、記録的な寒波が周期的に襲ってくる。沖縄本島でも観測史上初めて雪を観測したというから、歴史的な寒波であろう

▼雪の日はつらい。足元は溶けた雪でびしょぬれに冷え、滑らないかと足どりはおぼつかなくなる。交通機関がまひして、仕事や生活にも影響が出る

▼先日の降雪時には、鉄道のダイヤが大幅に乱れ、鉄道の遅延、運休が相次いだ。各社は雪の影響を懸念し運行本数を減らす「間引き運転」を実施した。朝のラッシュ時と重なったため駅にも入れない人が道に行列して並び、混乱に拍車をかけた

▼寒天の下で3時間も電車を待ち、午後にようやく出勤できた同僚の、「もういやだ」のため息にうなずいた。雪の量はさほど多くない。さらに毎年のことだから、技術で対応できないのだろうかと思うが、鉄道各社は「決め手はない」と口をそろえる

▼大都会のもろさは、南国育ちには逆に意外である。東京は週末も雪という。テレビで天気予報を見るたび、東京と沖縄の間を視線が行き来する。(宮城栄作)