沖縄県地域保健課は4日、県内で麻疹(ましん)(はしか)患者が新たに6人確認され、先月下旬から合計18人になったと発表した。新たな感染者は県内在住の8歳~30代の男女。県は、流行の兆しが見られるとして、県のガイドラインに基づく発生状況を最高レベルの3に引き上げた。今回、最初に感染が確認されたのが観光客だったことから県は、海外からのはしかの持ち込み防止に向け、観光部局との協議も進める。

患者の主な行動歴

 県の糸数公保健衛生統括監は「短期間でこれだけ多くの患者が出ており、感染力が強い型だ。感染者らは不特定多数の人と接する観光地などを訪れており、今後も感染拡大が予想される」と警戒。県内のワクチンの在庫状況を確認の上、厚生労働省と沖縄への安定供給について調整したとして、早めの予防接種を呼び掛けている。

 感染予防には2度の予防接種が有効で、定期予防接種対象者(第1期=1~2歳、第2期=小学校入学前)は医療機関で無料で接種できる。県医師会のホームページに予防接種実施機関の一覧表を掲載している。

 一方、今回感染が分かったうち13人と大半は、定期接種対象外の成人だった。患者18人は0歳~40代。3月下旬に台湾から沖縄本島へ観光で訪れ、最初に感染が確認された30代男性から感染が広がったとみられる。

 空気感染するはしかは、感染力が非常に強い。小児が感染すると肺炎、中耳炎、脳炎などの合併症を起こすこともある。県内では、1999~2001年の流行時に0~3歳の9人が亡くなっている。