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  • 西表島で採集された2種の甲虫が新種と確認された
  • ショウヤマキマワリは近縁種がいない特徴的な固有種
  • 八重山は甲虫の未確認種が多いといい環境保護が必要

 【西表島=竹富】西表島で採集されたゴミムシダマシ科の昆虫「ショウヤマキマワリ」と「カンピラツノチビゴミムシダマシ」の2種が新種と確認され、昨年11月発行の日本甲虫学会の英語版学術誌に掲載された。

(左)ショウヤマキマワリ(右)カンピラツノチビゴミムシダマシ(いずれも日本甲虫学会「Elytra New Series」から)

 ショウヤマキマワリは昨年5月、西表島上原在住の庄山守さん(62)が大富林道で採集した。光に集まる習性を利用して虫を集め、西表島に生息する2種のキマワリと比べて体長が7ミリと小さく、体表の光沢が強い虫を確認。ゴミムシダマシ科の専門家の秋田勝己さん(45)=三重県=に鑑定を依頼した。

 カンピラツノチビゴミムシダマシは秋田さんが2010年、西表島のカンピラ滝の近くでキノコの中にいた甲虫として、オス2匹、メス6匹を採集。今回、この2種の甲虫を世界中の他の種と比較し、新種として論文を発表した。

 秋田さんは「ショウヤマキマワリは国内やアジアにも近縁種がいない特徴的な固有種」と指摘。「琉球列島、特に八重山は甲虫の未確認種が多い。一方、西表では湿地の減少などで特定種の生息の影響が懸念される」と述べた。

 庄山さんは竹富町の自然保護条例で採集禁止地区が拡大される可能性を危惧。「採集で新種を見つけ、自然の豊かさを知ることができる。保護と科学的発見の価値のバランスを議論してほしい」と注文した。