2017年に一般市民が沖縄県名護市の源河川で捕獲した魚が、日本初発見のウミヘビ科の魚類「ラムノストマ・ミンドラム」であることを沖縄美ら島財団総合研究センターが明らかにした。発見されるのは世界で6カ所目で、北限を更新した。研究センターは川の淡水域で確認されたため、和名「カワウミヘビ」を提唱している。3月23日に学術雑誌「Fauna Ryukyuana(ファウナリュウキュウアナ)」で発表している。

日本で初めて発見され、飼育されていたウミヘビ科の魚類=2017年9月16日、(沖縄美ら島財団提供)

 発見されたのはウミヘビ科の魚類で体長約60センチ。成魚とみられ、性別は不明。これまでにフィリピンや台湾などで確認されている。

 17年6月、京都市の会社員、新谷哲也さんと息子の隼平君が源河川で捕獲した。同センターから助言を受けて、自宅で飼育していたが同年10月に死んだ。同センターが標本を引き取り調査を進めた。

 同センターは胸びれがないことや脊椎骨が142個あることなどから日本初発見種であると特定した。

 同センター動物研究室の岡慎一郎係長は、一般市民が日本初となる発見をしたことについて「それほど沖縄の自然は多様性が豊かということ。今回の成果を環境保全活動などに役立てたい」と抱負を語った。