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  • 沖縄観光コンベンションビューローは15年度赤字3720万円の見通し
  • 人件費の計上漏れや残業手当の増加、収益事業の不振などが原因
  • 支出抑制や修繕・備品購入先送りなどで赤字を830万円まで圧縮する

 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB、平良朝敬会長)は1日、臨時理事会を開き、2015年11月までの収益を基にした15年度決算見通しで約3720万円の赤字が生じる試算を報告した。新入職員人件費の計上漏れや嘱託職員の増員による経費増、業務量増加による残業手当の増加、沖縄コンベンションセンターなど収益事業の収益が伸びなかったことなどが原因。支出の抑制などを図り、最終的には約830万円まで赤字圧縮することを目指している。

赤字となる決算見込みが報告された臨時理事会=1日、那覇市・ホテルロイヤルオリオン

 平良会長の就任後、収支状況などを確認し、約3720万円の赤字が出る試算をまとめた。年度末に向けて支出抑制と収益事業の収入増、優先度が低い管理施設の修繕費や備品購入などを次年度に先送りすることで、約830万円まで赤字を圧縮する計画。

 人件費や管理費などが含まれる法人会計で、正職員となった4人分の人件費を嘱託職員のままで予算化したことで1千万円の計上漏れが生じ、嘱託職員増員の約1450万円の経費が増えた。法人会計は当初予算でも約1670万円の赤字見込みだったが、人件費の増加などで赤字額が約7660万円に膨れ上がった。県の受託事業などからの収益を合わせた結果、全体で約3720万円の赤字になるという試算を出した。

 OCVBの15年度予算は約49億5千万円。赤字計上は09年度以来。平良会長は「大きな原因は人件費。次年度は効率化を進め、赤字は出さない体制にしていく」と述べた。

 OCVBは財務会計のシステム化で財務状況を定期的に確認し、業務の効率化を進める。また、県受託事業で人件費がまかなえない状況があるとし、県と事業費額の見直しを進めているとした。

 理事会では4月から西日本事務所を閉鎖する規約変更などを承認。4月からOCVBに営業推進課を新設、新たな戦略で国内客誘客に取り組む。閉鎖で年間約1千万円の削減にもつながるという。