沖縄県内各地でみぞれやあられが観測された1月25日未明、国頭村議の山城正和さん(64)が国頭村の辺野喜山荘でみぞれの撮影に成功した。午前4時半ごろから何度か降ったみぞれはテラスに積もったまま、8時半ごろに現場を去るまで溶けずに残っていたという。持参した温度計は一時4度を示した。

辺野喜山荘のテラスに積もったみぞれ=1月25日午前7時半ごろ、国頭村辺野喜(山城正和さん提供)

 辺野喜出身の山城さんは旧佐手小学校辺野喜分校に雪のようなものが降った2000年以降、寒くなる日には山中に入って雪を探してきた。初めて見るまとまったみぞれに、「先輩たちが見たというのは本当だった。地元出身者として、写真に記録できて良かった」と喜んだ。

 今回は昼間に仮眠を取った後は寝ないまま、午前3時に山荘の近くに車を止め、ひたすら待った。「外気の寒さが分からなくなる」と暖房をつけず、車中で一人で丸まった。

 4時半ごろにみぞれが車の天井に当たる音を聞いて飛び出すと、約15分間降った。雪を集めて観察するために持って行った黒い傘や温度計が強風に何度も飛ばされるなど「悪戦苦闘の連続」。いつもは盛んに鳴くヤンバルクイナも沈黙する極寒の中、執念で撮影を続けた。

 写真を村史編纂(へんさん)室や高齢者らに見せた。「本土の写真と思う人が多くて、『わったー(我らの)山の中だよ』と伝えるとびっくりする。反応は大きいです」と笑った。(山城正二通信員)