【森田のりえ通信員】一定の医療行為ができるナースプラクティショナー(NP)の資格を持つ、名護市出身の宮里なおみさん(51)がこのほど、ロサンゼルス郊外ガーデナ市のジビック教会で健康講座を行った。牧師は沖縄出身の前原利夫氏。

NPとして活躍し、治療や予防に水を飲むことの大切さを伝えた宮里なおみさん

 宮里さんは、まず運動と食事療法を勧める。沖縄が世界長寿圏の一つに数えられるのは「昔ながらの菜食中心の低カロリーの食事をしているからで、腹八分も大切。肉食で動物性脂肪が体内に入ると、人と動物の温度が違うので固まりやすく動脈硬化や血栓症になりやすい。最もシンプルで多くの病気を治す鍵は、水を十分に飲むこと」と話した。

 宮里さんは県立名護高校を卒業後、千葉県の三育学院短期大学で看護学(準学士過程)を学び、看護師として三育学院大学の系列病院アドベンチスト・メディカルセンターに12年間勤務した。

 看護の奥深さに魅了され、自身のスキルアップと日本の看護界への貢献を目指して2000年に渡米。テネシー州にあるサザン・アドベンチスト大学において看護学の学士号と修士号を取得した。 

 09年からロサンゼルス近郊トーレンス市の大里メディカルクリニックで、NPとして勤務。NPは、米国では一般医とほぼ同様に患者を診察し、治療が可能で、一般薬だけではなく麻薬も処方することができる。日本ではまだない看護師専門職である。

 14年に結婚を機に夫の住むテキサス州へ移住したが、大里クリニックと患者らの熱烈な要請によって16年秋から再び、大里クリニックでファミリーナースプラクティショナー(FNP)として働き始めた。FNPとは、子どもから大人まで幅広く診察し、病気の治療だけでなく、予防医学にも力を入れ主治医として初期治療を担う。

 健康講座では、予防医学の観点からいかに患者に水を飲ませるかが重要と紹介。水を飲むとなぜいいのか、人体のメカニズムを解説しながらの講演には説得力があった。