以前から一部に疑惑報道があったが、本当だったのかと残念だ。プロ野球のスター選手だった清原和博容疑者が覚せい剤所持の容疑で逮捕された。容疑を認めているという

 ▼大阪・PL学園高校では1年生から4番を打ち、5季連続甲子園出場、2度の優勝、2度の準優勝。KKコンビといわれたエース桑田真澄氏とともに、漫画の登場人物のような超高校級の選手だった。ドラフトで希望する巨人に指名されない挫折もあったが、それすらもドラマのよう

 ▼鳴り物入りでプロ入りした。その姿に同年代で親のすねかじりだった筆者は友人らと彼我を語ったものだった。ねたみも羨望(せんぼう)も湧かないほど雲の上の人だった

 ▼西武ライオンズで6度の日本一になるなど黄金期の一翼を担う。その後巨人、オリックスと移籍し、何度か故障に泣いたが立ち上がった

 ▼厳しいプロの世界でトップに立ち続けたのは、大好きな野球で負けたくない、という思いがあったからだろう。努力家だったという。しかしこれだけのことができる人なら、薬物に近寄らない生き方ができなかったのか

 ▼引退後のタレント活動では「番長」と呼ばれるキャラクターが注目され、逆に野球から遠ざかった。実績と多くのファンの夢に泥を塗ってしまった。いつか立ち直って恥をすすぐことができるだろうか。(安里真己)