北朝鮮による事実上の弾道ミサイル発射通告。沖縄県内の関係自治体には3日、防衛省から「破壊措置等の実施に関する命令を発出」とのファクスが届いた。ただ、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の動きや配備計画などは不明で、担当職員は「子どもたちの登下校に対応が必要になる」と懸念も。一方、漁業関係者は「前例もある。淡々と対応する」と平静を保つ声もあった。

発射口を上空に向けるPAC3=2013年4月19日、南城市・航空自衛隊知念分屯地

 PAC3が配備されている航空自衛隊那覇基地では、ミサイル発射口を上空に向け、レーダーを海上側に固定する様子が確認された。知念分屯地がある南城市は「必要が出てくれば、市の国民保護計画で定める児童・生徒の登下校時の対応を検討することになるだろう」と不測の事態を想定。

 ロケットが上空を通過する可能性がある先島諸島。宮古島市の下地敏彦市長は「情報は報道の範囲。万が一を想定し、市民の生命・財産を守るという観点で防衛省から状況を聞きたい」と述べるにとどめた。

 宮古島市の子育て世代の母親らでつくる「てぃだぬふぁ島の子の平和な未来をつくる会」の石嶺香織共同代表(35)は「島が陸自配備問題で揺れる中で、必要以上に危険をあおり、軍事増強の口実を与えることにならないか」と懸念を示した。

 県漁業協同組合連合会の上原亀一会長は「2段目のカバー落下地点はフィリピンの東側で県内の漁業者はいない地域。注意喚起はするが、落ちてくるかどうかも分からないものを気にして漁を自粛してとは言えない」と平静を保った。