レタスの一大産地・長野県川上村が、恩納村内の遊休地を使ってレタスを栽培する両村共同のプロジェクトを昨年秋から進めている。川上村の農家が恩納村内の農家に栽培技術を指導。冬季のレタスを沖縄で栽培し、通年出荷や農家の収益向上を目指す。

試験用の苗を植える「シンカプロジェクト」のメンバー=2015年11月、恩納村(川上村役場提供)

 両村は、農業視察などを通じて30年以上の交流がある。レタス栽培には20度前後の気温が適しており、レタス生産期に当たる夏場の川上村の気温と、恩納村の冬場の気温が似ていることから、昨年11月中旬から恩納村で試験栽培を開始した。

 6500平方メートルの遊休地を活用。恩納村の土壌はアルカリ性で水はけが悪いなど難点もあったが、土壌を改良するなど工夫を施した。サニーレタスやロメインレタスなど10品種を植えており、今後は恩納村の環境に合った品種を絞り込んでいく予定。

 沖縄の方言で仲間を意味する「シンカヌチャー」から取って「シンカプロジェクト」と名付けた。川上村から8人の農家が交代で恩納村を訪れ、村内の野菜農家や村職員などに土作りや植え付け、収穫などを指導・支援している。

 昨年末から年明けにかけて、恩納村で試験栽培したレタスを関係者らが試食。玉が大きく、食感や香り、味も良かったという。

 川上村産業建設課農政係は「冬でも安定的に生産できれば、通年出荷の体制ができる」とメリットを語った。

 恩納村農林水産課の担当者は「将来的には村内ホテルや飲食店へ出荷し、地産地消や遊休地の解消につなげたい」と意欲をみせた。