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  • 宮古島の北約120キロで噴火形跡のある海底火山が発見された
  • 噴火は数万年前以降とみられ、現在火山活動は確認されていない
  • 海上保安庁は「海底火山は多いが噴火や形跡があるものは少ない」

 海上保安庁は3日、宮古島の北約120キロにある第3宮古海丘で、噴火の形跡がある海底火山を発見したと発表した。沖縄近海の海底火山で噴火跡の詳細が明らかになったのは今回が初めて。噴火は数万年前以降にあったとみられ、現在火山活動は確認されていない。同庁は「未知の部分が多い南西諸島海域の海底研究に役立つ」としている。

第3宮古海底海丘・噴火形跡の位置

海底調査で明らかになった第3宮古海丘の詳細な地形図(海上保安庁提供)

第3宮古海底海丘・噴火形跡の位置 海底調査で明らかになった第3宮古海丘の詳細な地形図(海上保安庁提供)

 調査は同庁が昨年7月と11月に実施。同庁海洋調査課によると、直径800メートル、高さ150メートルある火口丘、直径1・2~2キロのカルデラといった火山特有の地形が確認された。火口丘から流れ出た溶岩流の広がりも見られ、面積は東京ドーム約31個分に相当する約1・46キロ平方メートルに達しているという。水深のある海底近くまで潜り、詳細な地形データが収集できる自律型潜水調査機器(AUV)「ごんどう」が力を発揮した。

 これまで南西諸島海域の海底火山の噴火は1924年10月に竹富町西表島北北東約20キロ沖や、34年9月に鹿児島県沖の薩摩硫黄島東方約2キロで確認されている。同課は「海底火山は多いが噴火やその形跡があるものは少ない」としている。

 調査は2013年から海底地形の詳細なデータや海底資源に関する情報収集を目的に海上保安庁が進めているもので、14年6月には久米島沖で国内最大のチムニー群が発見されている。