沖縄市泡瀬の「新崎太鼓三味線店」の新崎松雄会長(80)は10日、市役所に桑江朝千夫市長を訪れ、カラクイ(弦掛)の先端や、三線さお先のチラ(天)の一部に闘牛の骨を使用した三線を寄贈した。これまで使ってきた象牙が手に入りづらくなったため別の素材を探し、2年以上の試行錯誤を重ねて闘牛の骨にたどり着いたという。県内で牛の骨を使った三線は珍しいといい、来週にも市中央の音楽資料館おんがく村に近く展示される予定。

自作の三線を手にする新崎松雄さん。白い部品が闘牛の骨=10日、沖縄市役所

 使えば使うほどつやの出る象牙に代わる素材を求めて、新崎会長は食肉処理場に通い詰めたが牛の骨は薄すぎ、牛の角は黒ずみが取れなかったという。行き着いたのが闘牛のももにある約15センチの骨。厚さは十分で、1カ月ほど地中に埋めて脂を取り除いて磨き上げ、輝くような白さを実現した。職人歴40年以上の新崎会長は「伝統的な三線の型を壊したらいけず、考えに考え、我慢して作っていたら立派な三線ができた」と笑顔。「奏でてみて、いい音色が出るかどうか。多くの人に触れてもらい、大事に使ってほしい」と願った。

 早速、三線を手に取って「固み節」を奏でた市文化芸能課の島袋友輔係長は「最高です。音の伸びが全然違う」と驚いていた。