JAおきなわ(大城勉理事長)は10日、香港の大型クルーズ船「ワールド ドリーム」(総トン数15万695トン)などを運営するゲンティン香港(タンスリ・リム・コックタイ会長)と県産農畜産物提供に関する覚書を交わした。ゲンティンクルーズライングループのスタークルーズとドリームクルーズの計4隻の船内レストランで食材に活用するほか、売店でも販売する。

JA認定書を手渡す(右から)JAおきなわの大城理事長、ドリームクルーズのブラウン社長、レオスポの林(リン)取締役=10日、ワールド・ドリーム船内

JAおきなわが提供した沖縄和牛とあぐ~豚などで作られたコース料理=10日、ワールド・ドリーム船内のレストラン

JA認定書を手渡す(右から)JAおきなわの大城理事長、ドリームクルーズのブラウン社長、レオスポの林(リン)取締役=10日、ワールド・ドリーム船内 JAおきなわが提供した沖縄和牛とあぐ~豚などで作られたコース料理=10日、ワールド・ドリーム船内のレストラン

 同グループのクルーズ船4隻は提携期間の11月30日まで、延べ160回入港予定、33万人の乗客が沖縄に立ち寄るという。

 JAおきなわの海外輸出強化に向けた取り組みの第1弾。JAおきなわ輸出戦略室の浜門由昇室長は「統計上は輸出ではなくインバウンド消費にカウントされるが、輸出拡大に向けた一歩になる」と意義を語る。今回提供されたのは沖縄和牛やあぐー豚、ゴーヤー、かぼちゃ、レタス、トマト、ピーマン、パイン。加工品はシークヮーサージュースや黒糖など。季節によって提供農産物も変えていく。

 同日行われた調印式では、JAおきなわの大城理事長、ゲンティン香港グループを代表して、ドリームクルーズのサッチャー・ブラウン社長、両社の間で調整や物流などを担うレオスポ(浦添市、曹金棟社長)の林玲取締役が調印した。

 大城理事長は「成長著しいアジアで食市場は倍増する見込みだ。沖縄の温暖な気候で育まれた安全・安心の食材を提供していく。沖縄のおいしい味覚を味わってもらい、海外へのPRと輸出拡大につながれば」と期待した。

 ブラウン社長は沖縄の黒糖の大ファンだといい、「食は文化。乗客にとっても私たちにとっても洋上で沖縄の食材、文化、特別な体験を提供できることは喜ばしい」と感謝した。同グループのクルーズ船が1997年に初めて寄港して以来、沖縄はアジア圏から高い人気を誇るという。