【ボリビア・サンタクルス4日=又吉俊充】ペルーやチリなど南米で親しまれる牛肉の串焼き「アンティクーチョ」。ボリビアの移住地コロニアオキナワでは、この串焼きを天ぷらにするのが一般的。コロニアオキナワの外ではほとんど販売されていないが、サンタクルス市街地では2店舗がメニューに掲げている。そのうちの1店舗が「ドン・アンティクーチョ」で、店長は県系3世の山城竜治さん(22)。1本約80円の沖縄風アンティクーチョが一番人気で、ボリビアのウチナーンチュに親しまれるソウルフードとして定着している。

「おいしいよ!」とできたての沖縄風アンティクーチョを手にする山城さん=サンタクルス市内

 沖縄風アンティクーチョは1970年代ごろから移住地コロニアオキナワで手軽に食べられる軽食として普及したという。牛もも肉に衣をつけて揚げ、唐辛子としょうゆ、ニンニク、こしょうで味を調えたソースをかけて食べる。豊年祭やバザーなどの行事で欠かせない郷土料理の一つだ。

 山城さんは2012年に金武町海外移住者子弟等研修制度を利用して来沖した際、ボリビア料理に比べて調味料が少なく健康的な沖縄料理の魅力に引かれたという。「今は小さな店舗だが、お金をためて世界のウチナーンチュ大会に行きたい。沖縄で修行して、どんな沖縄料理でも出せるような店をボリビアで出すのが夢だ」と瞳を輝かせた。