【石垣】北朝鮮が事実上の長距離弾道ミサイルの発射通告期間の開始を8日から1日前倒しすると通告した6日、上空通過が予想される石垣市や宮古島市では自治体職員が対応に追われた。石垣市では7日に新しい市役所の位置を決める住民投票が実施される。21カ所の投票所に職員を配置するため、担当者は「急なことで防災対策に回す職員の配置が難しい」と話した。

市街地を走行するPAC3発射機をけん引する車両=6日午後5時35分、石垣市大川、730交差点

 7日は発射通告時間前の午前6時45分から担当者が市役所で待機するという。 一方、自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が6日、石垣市に配備された。自衛隊車両は観光客でにぎわう繁華街を走行したが、市民らは「配備は3度目。怖さは感じない」と冷静だった。

 PAC3や関連車両を積んだ輸送艦「おおすみ」は同日午後4時15分ごろ、石垣港に着岸。迎撃ミサイル発射機などをけん引する車両が繁華街を通過。埋め立て地の南(ぱい)ぬ浜町に向かい、ミサイルやレーダーなどの設置作業が進められた。

 中2の女生徒(14)は「小学生の時にも来ていたから、久しぶりな感じで怖くはない」と語ると、別の女生徒は「北朝鮮は何するか分からんし、怖いよ」。

 同時刻、石垣港では食と手仕事のイベント「さんばしマーケット」が開催されていた。ダイビング仲間と訪れた男性(31)は「北朝鮮のミサイルより、台湾の地震の方に危険を感じる」と述べ、「イベントもいつも通り。心配してもしょうがない」と冷静だった。

■陸自が多良間入り

 【宮古島・多良間】自衛隊の広報担当者によると、PAC3を積んだ輸送艦は宮古島には7日午前4時に到着するという。

 また、多良間村では6日までにミサイル落下による被害に備えた陸上自衛隊部隊が到着した。

 宮古島市は同日、市危機管理対策本部を開き、市平良のトゥリバー地区に初めて一時配備されるPAC3部隊の受け入れや市民の安全確保などを協議した。市のホームページ上で、27日まで同地区の使用を制限するとして市民らに理解を呼び掛けている。

■東シナ海などに海保が航行警報

 海上保安庁は6日、北朝鮮が事実上の弾道ミサイルの発射予定を1日前倒し、7~14日の午前7時半~午後0時半としたため、航行警報の期間をそれに合わせて変更した。

 警報対象区域は黄海、東シナ海、ルソン島東の海上。同庁は、期間中この海域を航行する船舶に対して十分注意するよう呼び掛けている。対象区域は海上保安庁ホームページで見ることができる。