【東京】那覇市出身で女性4人組ダンスボーカルユニット「SPEED」のメンバーで歌手の今井絵理子氏(32)が9日、自民党本部で記者会見し、同党から夏の参院選に比例代表で立候補すると表明した。

手話を交え、出馬の理由を語る今井絵理子さん=9日、自民党本部

 今井氏は「21歳の時に(耳の)聞こえない息子が生まれ、初めて障害や子育てのことを知った。耳が聞こえない子どもやそのお母さんたちが明るい希望を持てる社会づくりをしたい」と意欲を示した。今井氏は手話をしながら、記者の質問に答えた。

 政府・与党が進める名護市辺野古の新基地建設に関しては、「基地の負担軽減をしたいというのは共通の思いだと思っている。わたしは自分の目で見て、沖縄の方々の声を聞いた上で真剣に取り組めたらと思う」と述べるにとどめ、賛否は明らかにしなかった。

 今後も歌手活動を続ける考えを示した。

 今井氏は抜群の知名度があり、聴覚障害のある長男を育てるシングルマザーとして、子育てや手話に関する執筆活動や福祉活動に積極的に取り組んできた。同党は、今井氏のこれまでの経験が安倍政権の掲げる「1億総活躍社会」や「女性活躍」の実現の象徴的な候補者になると判断。若い世代を中心に無党派層の支持拡大に期待を寄せる。

 今井絵理子(いまい・えりこ) 1983年9月生まれ、那覇市出身。96年に「SPEED」のボーカルとしてデビュー。「Body&Soul」などのヒット曲がある。2000年、解散後はソロ活動を開始。04年に結婚し、長男を出産。07年9月に離婚を発表。08年にSPEEDが再結成した。