【北谷】米軍嘉手納基地跡地で、北谷町が「上勢頭第二土地区画整理事業」として造成した宅地から基準値超のダイオキシン類などが検出された問題で、宅地の異臭や廃棄物が発見された後、町が隣接する土地で廃棄物を確認したにもかかわらず町民に等価交換(売買)していたことが9日、分かった。町は「返還前に土地は浄化済みとの前提があり、住宅建築は問題ないと考えた」と説明した。沖縄・生物多様性市民ネットワークの調べで分かった。

環境基準を超えるダイオキシンが検出された宅地=北谷町上勢頭

 同事業で整備した一帯の大半は町有地で、町は公共事業の代替地にしていた。当該宅地で異臭発覚などを受けて2012年1月、隣接地でボーリング調査し、木片など廃棄物を発見。同年2月には、現在の地権者にこの隣接地約200平方メートルを等価交換。現在は3階建ての集合住宅が建っている。

 隣接地での廃棄物発見について、町は「事前に了解を得て契約した。書面も交わしている」と説明。一方、契約手続きをしたという地権者の息子は取材に「隣の異臭や、この土地で町が調査していたとは聞いていなかった」と答えた。町は13年にも、同事業内の2区画計約400平方メートルをそれぞれ住民に等価交換。土壌調査はしなかったという。