カラオケ・通信事業などを手掛けるゼネラルインターナショナル(那覇市、長嶺善憲社長)は、鹿児島県薩摩川内市が所有する温泉宿泊施設「東郷温泉ゆったり館」を無償で譲り受け、4月から経営を始める。ホテル運営やカラオケ・通信事業など、グループ会社の人材やノウハウを投入し、集客力を高める。

ゼネラルインターナショナルに無償譲渡された温泉宿泊施設「東郷温泉ゆったり館」=鹿児島県薩摩川内市(提供)

「東郷温泉ゆったり館」の場所

ゼネラルインターナショナルに無償譲渡された温泉宿泊施設「東郷温泉ゆったり館」=鹿児島県薩摩川内市(提供) 「東郷温泉ゆったり館」の場所

 ゆったり館は2002年、合併前の旧東郷町が建設した。敷地面積約2万8千平方メートル、2階建ての施設は延べ床面積約4400平方メートル。

 施設は温泉を利用した大浴場や家族風呂、レストラン、宴会場、客室12部屋(和5室、洋7室、定員39人)を備える。05年までは自治体が直営し、06~15年は指定管理で運営、年間利用者は約18万人に上る。九州新幹線の川内駅から東郷バイパスを使って車で約20分の場所にある。

 同市は昨年、行財政改革の一環で施設を無償譲渡し、30年間にわたり土地を無償で貸与する方針を決め、運営する民間企業を公募していた。審査の結果、同社が選定され、市議会12月定例会で承認された。

 最低10年間、従来サービスを提供することが条件。施設の評価額は本館や温泉権などを含め約4億円。

 同社は、ホテルやコインパーキングの運営・管理を手掛ける沖縄ゼネラル(那覇市)のグループ会社。長嶺社長は「鹿児島でのビジネスが縁で公募に至った。新幹線の駅に近く、風光明媚(めいび)で好立地。旅行社とのネットワークを活用し、新たな商品を提案したい」と強調。

 「ランチメニューの強化やジム、カラオケなど地元客も楽しめるスペースを提供し、周辺地域にも波及効果を生み出したい」と抱負を述べた。