辺野古新基地完成後に設定される周辺建造物の高さ制限(制限表面)を、名護市豊原にある久辺小学校、久辺中学校が超えていることが分かった。建物が低層でも高台にあると高さ制限の標高約55メートルを超える場合があり、周辺の久辺郵便局、正確な軒数は不明だが民家も同様に引っかかる。

建設作業が進む「K3」護岸=9日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸(小型無人機で撮影)

 沖縄防衛局は「久辺小、久辺中付近を含む高台の民家などは高さ制限を超過するものがある。米軍との個別の調整を踏まえ、航空機運航の障害となることはないため、移転などの必要はないと判断している」と述べ、適用を除外する考えを示した。

 離着陸の安全を確保するために設定される高さ制限を巡っては、これまで国立沖縄工業高等専門学校(沖縄高専)の校舎、辺野古弾薬庫地区の弾薬倉庫、高台などの地形自体が抵触することが分かっている。

 防衛局はこれらを適用除外にする一方、沖縄電力の送電鉄塔や携帯電話各社の基地局については、移設に向け各社と協議を始めている。比較的対処のしやすい建造物にだけ対処する傾向がうかがえる。