無料・低額診療(無低診)の新規患者を受け付けている沖縄県内の病院や診療所は9日現在、那覇市の沖縄協同病院など6カ所。車や持ち家が手放せないなどで基準に達していても生活保護を受給せず、医療費の捻出が難しい世帯の一時的な「駆け込み寺」にもなっている。

無料・低額診療を実施している沖縄県内の医療機関

 無料・低額診療は実施する病院や診療所の慈善事業的要素が強く、生活状況が改善したり、公的制度につなげたりするまでの暫定措置。ソーシャルワーカーなどの相談員が治療や生活立て直しを支援する。

 無低診を受ける患者の年代や性別は幅広く、働き盛りの中高年や子どもを持つ親の相談者も多いという。

 【ことば】無料・低額診療(無低診)事業 経済的な理由から医療費の支払いが難しい世帯を対象に医療費の減額や全額免除を行う社会福祉法にのっとった事業。一方で薬代は自己負担が必要。都道府県の認可を受けた医療機関が独自の基準で対象世帯を決める。県内の無低診患者は2014年度で1892人いた。