【名護】4月に名護市屋我地に開校する小中一貫教育校「屋我地ひるぎ学園」の中学校で、制服にかりゆしウエアが導入されることになった。現屋我地中の神山英輝校長は「PTAからの要望を集約して決定した。中学校のかりゆしウエア制服は県内初。地域色豊かで個性的な仕上がりになった」と話した。

かりゆしウエアを採用した屋我地ひるぎ学園の制服=名護市・済井出公民館

 シャツは薄い水色のストライプ。前面と肩のラインに島の特色を示すヒルギやベニアジサシ、リュウキュウマツなどをデザインした。ズボンとスカートは紺地。冬はブレザーを着る。

 やがじ展が開かれた済井出公民館で、3日にお披露目され、児童生徒だけでなく地域住民も詰め掛けた。

 モデルを務めた遠矢航太君(中2)、洵平君(小1)の兄弟は「生地がとても軽い」「勉強をたくさん頑張る」。中3の金城梓暖さんは「私は卒業だけど、この制服を着られて感激です」と話した。小学生は通常は普段着で、式などの場合は礼服として着ることができる。     (玉城学通信員)

■「沖縄らしく おしゃれに」模様染め 京都業者が担当

 制服の制作にあたって導入された技術がテキスタイルインクジェットだ。専用のデジタルプリンターから染料を飛ばして生地に直接、捺染(なっせん)する方式で、従来の版型を用いた捺染よりも短期間で多様なデザイン、小ロット生産にも対応でき、近年の市場でも関連商品数を伸ばしている。

 京都市で同技術を用いたプリント生地制作サービス「布Lab.」を運営する森真琴さん(29)に沖縄のデザイナーから声が掛かり、制服の生地制作と柄部分の捺染を担当した。「依頼を受けた時、公立学校の制服に和柄を使う事に驚いた。着物の町の京都でもまれ」と語る。

 納期までの時間や物理的な距離もあり、「より綿密な意思疎通を心掛けた」という制服は「沖縄らしさがあっておしゃれ。子どもたちに楽しく着てもらえたら」と期待を込めた。