第43回伊波普猷賞(主催・沖縄タイムス社)の贈呈式と記念講演、祝賀会が10日、那覇市のタイムスホールで開かれ、受賞者の新城敏男氏と吉本秀子氏に、沖縄タイムス社の豊平良孝社長が賞状と賞牌(しょうはい)、賞金を贈った。

伊波普猷賞を受賞した新城敏男氏(左)と吉本秀子氏=10日午後、那覇市久茂地・タイムスホール

 名桜大学名誉教授の新城氏は八重山近世史研究の第一人者として、長年研究をリード。家譜の大枠を整理し全体像も提示した「首里王府と八重山」(岩田書院)が評価された。

 山口県立大学准教授の吉本氏は米軍の沖縄統治がどのような指令系統や根拠に基づいたかを、米陸軍の資料などで明らかにした「米国の沖縄占領と情報政策-軍事主義の矛盾とカモフラージュ」(春風社)が認められた。

 豊平社長は伊波普猷の座右の銘でニーチェの言葉「汝の立つところを深く掘れ、そこに泉あり」を引用し、「言葉通り、着実に研究を積み上げた成果だ」と祝福した。多くの関係者が詰め掛け、2氏の受賞を喜んだ。