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  • 春節で沖縄を訪れた中国・台湾観光客は那覇市の「龍柱」を素通り
  • パンフへの記載や案内表示もないため「印象薄い」と素っ気ない
  • 総工費が3億円と聞き「高すぎる。費用を抑える方法あったはず」

 中国・福州市との友好都市締結30周年を記念し、那覇市の若狭海浜公園に立つ龍柱が完成して初めての春節(旧正月)を迎えた。沖縄を訪れた中国・台湾人観光客の目には、約3億円をかけて造られた巨大モニュメントはどう映るのか-。

ビニールシートで覆われた龍柱の前を通り過ぎる台湾人観光客=9日午後、那覇市若狭

 9日の昼下がり。若狭バースに着いた大型クルーズ船から台湾の観光客が続々と降り立った。1月下旬、柱に落書きした男性が器物損壊容疑で逮捕された影響で、設立趣旨を記した案内板はシートで覆われ、観光パンフレットへの記載もないため、大半は素通り。見上げたり、カメラを構えたりする人はまばらだった。

 家族8人で来た劉亭さん(26)は、国際通りに向かう途中でスマホを持ち、龍柱を背にパチリ。「直立したまま右手を上げる龍の姿は台湾では珍しい」と笑う。

 約15メートルの龍柱を見上げていた楊秋雪さん(50)は「何のために造られたのか」と記者に逆質問。「総工費が高すぎる。もっと費用を抑えてアピールする方法もあったはず」と指摘する。

 国際通りで土産品を買い求めていた上海在住の劉潔さん(35)は、タクシーで那覇空港からホテルに向かう途中で龍柱を見た。でも「道路に表示はないし、観光ガイドにも載っていないので、印象は薄い」と素っ気ない。中国との友好を記念するモニュメントだと説明すると、「なぜ那覇市や県はもっとPRしないのか」と不思議がり、1月の落書き事件について知り「沖縄と中国の歴史に反感を抱く人なのだろうか。悲しい」と肩を落とした。

 那覇市の担当者は「市のガイドブックをリニューアルする時に、龍柱も含めた市内のモニュメントを紹介する予定」と説明し「観光協会との連携も含め、情報収集しながら考えたい」と話した。