ごみの小型焼却炉「チリメーサー」を製造するトマス技術研究所(うるま市、福富健仁代表)は2016年度から、医療廃棄物の問題が深刻化するインドネシア・バリ島内の総合病院でチリメーサーを試験導入し、現地での普及に向けた実証事業を始める。

トマス技研が開発した「チリメーサー」(同社提供)

 注射器などの医療廃棄物は、感染症をまん延させる危険性があるため、厳密な管理が求められる。しかし、バリ島のデンパサール市では、医療廃棄物の焼却灰の指定処分場が遠いことなどから、不正廃棄が問題になっている。

 チリメーサーは無煙でダイオキシンの排出を低減し、産業廃棄物や一般ごみなどを処理できる焼却炉。医療廃棄物の1キロ当たりの処理コストは既存焼却炉の5分の1、灰の発生量も10分の1に抑えられるため、経済的・環境的にも効果を発揮できるという。

 導入するのは1基で、早ければことし6月にも稼働させる。16年度内は実証期間で、17年度は実証で得た結果を基に、インドネシアでのプロモーションを展開する予定。

 同社の担当者は「廃棄物問題の解決に少しでも貢献できれば」と話している。