女性が元気だと、地域が生き生きする。12日に開かれた県商工会女性部連合会の主張発表大会でその思いを強くした

 ▼「地産地消の特産品をつくりたい」。最優秀賞の県知事賞に選ばれた渡嘉敷村商工会女性部の国吉佳奈子さん(63)が島で採れる古代米「紫黒米(しこくまい)」を使ったみそづくりに取り組んだきっかけだ。立ち上げ2年目の挑戦。島の先輩たちに教えを請い、試行錯誤を重ねて出来上がったみそは物産展で高評価を得た

 ▼製造業が少ない島で土産品が少ないのが課題。国吉さんらは女性同士のユンタクのパワーを活力源にし、笑ったり愚痴をこぼしたり、助け合いながら新しい特産品をつくり出した

 ▼国吉さんは「女性部が楽しければ、『島にいてよかった』と心が膨らむ」と語った。役場や周囲も驚いた特産物誕生の背景には島の女性たちの団結力があり、島の古代米に着目したアイデアも光った

 ▼本紙経済面連載「魅力の紡ぎ方」は地元の農産物や文化などの商品化で、活性化に取り組む人々を紹介している。そこには地域に眠る宝に新たな価値を見いだし、多くの人々との出会いを経て生み出される創造のドラマがある

 ▼地産地消といっても簡単ではない。作る人がいて、買う人がいなければ成り立たない。買う人が生産者の苦労や喜びを知ることが作る人とつながる一歩になる。(与那原良彦)