沖縄の春真っ盛り。4月に入り北部では、集落のちょっとした道端や道路沿いに色とりどりの花が咲き始めている。カメラのベストショット、「インスタ映え」を狙ってドライブしてみませんか-。

(1)ナンゴクネジバナ

(2)クチナシ

(3)ヒルザキツキミソウ

(4)テッポウユリ

(5)デイゴ

今回紹介した花のスポット

(1)ナンゴクネジバナ (2)クチナシ (3)ヒルザキツキミソウ (4)テッポウユリ (5)デイゴ 今回紹介した花のスポット

 らせん状にねじれた花が特徴のナンゴクネジバナ(ラン科)=写真(1)=が、名護市底仁屋の国指定天然記念物「嘉陽層の褶曲(しゅうきょく)」入り口付近でかわいらしい花を咲かせている。

 白に花弁の先がピンクの花一つ一つの大きさは3ミリほど。それが高さ約25センチに連なって咲く。花のらせんが右回りか左回りかを観察するのも楽しい。

 方言名が「カジマヤー」(風車)で白い花を咲かせるクチナシ(アカネ科)=写真(2)=は、宜野座村潟原と名護市許田間を結ぶ県道71号沿いで開花し、ドライバーの目を楽しませている。

 県道の左右には、樹高およそ3メートルの5本が自生し、白い花が緑葉に映えているのが確認できる。実が熟しても割れ口がないことから「口無し」と名付けられた。この花が散る頃は、イジュ(ツバキ科)が咲き始めうりずん(初夏)の季節になるといわれている。

 花粉に触れるとねばねばするヒルザキツキミソウ(アカバナ科)=写真(3)。名護市稲嶺の集落内路地で、直径5センチの大きな花を咲かせている。つぼみは下向きで、花は夜に開き上を向く。

 一方、同じアカバナ科で夕方ごろから開花するユウゲショウも、名護市汀間の空き地で濃いピンク色の花を咲かせていた。ヒルザキツキミソウと同じく観賞用として栽培されたが、野生化した。

 名護市安部の国道331号沿いでは、テッポウユリ=写真(4)=が早くも開花し始め、辺りに華やかな香りを漂わせている。6枚に見える花びらは、外側の3枚はがく片が変化したもの。安部区の宮里武市さん(77)は「国道沿いのユリは集落でも毎年一番に咲く個体で、これから徐々に他のユリも開花してくるだろう」と話した。

 同市の幸地川沿いでは、2本並んで立つデイゴ=写真(5)=の花がほころび始め、往来する人の目を楽しませている。地域では「夫婦デイゴ」と親しまれており、真っ赤な花弁は晴れた日の青空に映える。近くに住む80代の女性によると、樹齢180年ほどになるという。(玉城学通信員)