きっかけは1982年の夏、当時高校生だった上原桂子さん(51)が3週間にわたって参加した「タイムス海外ホームステイ」事業だ。ホストファミリーとして桂子さんを受け入れた米国在住のマイケル・マッコイさん(78)家族との交流が始まった。あれから35年となる今月12日、マイケルさんと息子のダーリンさん(50)が初来沖した。現在は宜野湾市の自宅で英語教室を開く桂子さん。「マッコイ家と出会えなかったら、ここまで英語を好きにならなかった」と歓迎した。

ホームステイがきっかけで35年にわたり交流を続けてきたマイケル・マッコイさん(2列目左から2人目)と上原桂子さん(同3人目)、ダーリンさん(同右端)=13日、宜野湾市内

 学校の先生に勧められてホームステイに参加した桂子さん。しかし英語は思うように話せず、文化の違いからとまどうことも。そんな中で、マッコイ家が温かく見守ってくれたことが忘れられなかったという。

 一方、マッコイ家にとっては、ホームステイで受け入れた初めての子が桂子さんだった。マイケルさんは「フレンドリーで勉強熱心だった桂子を見て、その後もホストファミリーを継続してきた」と笑顔で話す。

 マッコイ家と桂子さんの交流は手紙、電話、メール、SNSを通して続いている。話題は庭の花が咲いたことや子どもが生まれたことなど多彩。人生の節目は互いに報告しあった。沖縄の基地問題について県民の思いを伝えることもあった桂子さんは、子どもたちと一緒に渡米し、たびたびマッコイ家を訪問もしてきた。

 長い交流の中で2年前、マイケルさんの妻カレンさんが亡くなった。マイケルさん自身も高齢になる中で沖縄への思いが募り、息子のダーリンさんの企画で初来沖が実現した。2人は「桂子の家族や親族に会えてうれしい。また来たい。今度はダイビングしてみたい」と喜んだ。

 2人は18日に帰国するが、交流はこれからも。今年6月にはマイケルさんの16歳の孫が、桂子さんの家にホームステイする予定だ。桂子さんは「この交流を次世代までつないでほしい」と期待した。